定時までにどれくらいの文章を思いつきで書けるか?(18:44)

 例えばワシントン条約、気圧、その他諸々を無視してザトウクジラを運搬するとしよう。その際に使う航路を空に限定する。何も知らない人が目撃すれば「クジラが空を飛んでる」と阿鼻叫喚するに違いない。
 ああ、なんともはや夢の世界だろう。空を飛ぶべきでないものが空を飛ぶ。それはひどく滑稽であり、奇妙であり、哀悼すべき対象となる。空を飛ぶクジラは海原に恋焦がれ涙を流すに違いない。
 僕を降ろしておくれ。僕を降ろしておくれ。
 そして降ろすとクジラは重力に従い、自由という名を冠した落下を始める。哀れ地表に叩き付けられ短い生涯を終えるのだ。鎮魂歌とソーラン節を交互に織り込んで、散った魂に愛と勇気と無関心を捧げよう。
 しかしクジラが空を飛ぶ世界は、三分を過ぎて膨張したカップラーメンを吸い上げる世界では内包することができない。その為、巻き戻しを行う。クジラはまた空に戻り、鳴く。
 同じように空に解き放つと、今度はヒレと尾っぽを動かして、雲を掻き分け空で旋風になる。やあ、空飛ぶクジラが出来たじゃないか。隣で尻尾を逆立てて、猫の仮面をつけた男が爽やかに嘲笑。バールのようなもので殴打。動かなくなった。
 「ついかっとなってやった」という自白をし、哀れ裁判で情状酌量の余地なしの宣告を受け取る。
 しかしクジラが空を飛ぶ世界ではそもそも法律なんてものがあるか怪しい。しかし僕らの根底には法が遺伝子レベルで焼きついているので、最低限のルールは肌色の皿に盛り合わせておこう。
 やあ、空飛ぶクジラが出来たじゃないか。猫の仮面が嘲笑う。そうだね。今度はおとなしく受け流した。すると空を飛ぶクジラが僕らに近付いてきて

 ここで定時ですよ。くぁwせdrftgyふじこlp;@:「