■なんだこれは

 O型は基本的に受身。これはわたし個人の考えであり、O型の人全員がそうではないと思う。しかし現にわたしは受身で、周囲のO型の人もそれが多い。なので、O型は受身と結論付けた。
「うーん」
 だからと言ってすべてのことにおいて受身とはいかない。たまには自発的になることも必要である。動かなきゃ進展しない事態が目の前に居を構えているならば。
「どうしよっかなぁ」
 相手は自分自身の優柔不断さと、サッカー部のエースストライカー。もちろん自分の答えははっきりしている。でも一抹の不安がしこりを作る。そりゃあまあ、名前しか知らないような男子に「付き合ってくれ」とか言われれば驚くし、そいつが結構かっこよければ戸惑いも生まれる。でも好きじゃない人と付き合ったとして、それは相手に対して中々の失礼にあたると思う。聞こえ良く言えば「いい人」で、悪く言えば「魔性の女」だ。いい意味でも悪い意味でも、品定めをするような気持ちで付き合うのは、想像するだけで嫌な気分になれる。
「メールだと顔が見えないから言いやすいんだけど……」
 もどかしい ああもどかしい もどかしい。
 空しさが倍増する川柳を頭の中で読み上げ、時々もどかしいをどうしように変換しながらのそのそと動く。机の上でわたしの独り言を傍聴していた携帯電話を手にとった。
 渡されたメモ帳に記されたメールアドレスを入力していく。我ながら手馴れた操作だと思う。最後の「p」を入れ、間違いが無いことを確認した。
「―――えい」
 送信。
 拒絶を記したメールが飛んでいく。「送信しました」の表示が出て、「OK」を押すと、何かが終わったような脱力感があった。
「あー」
 ああ、もしかして、ものすごくもったいないことをしてしまったのだろうか?
「いやいや」
 いやいや、そういう考えこそわたしが忌避すべき悪女への道ではないか。道理と邪が取っ組み合いのけんかをおっぱじめ、わたしは頭を抱えて床を転げた。







※趣旨がずれているので切腹
※書きたかった事と大幅にずれているので切腹
※ぐだぐだなので切腹
※ブッサーなので切腹
※もうわけがわからないので切腹
※次からは気をつけようと思いますフォー!
切腹