第二弾は「お題:くねくね」うはヲwヲwホラーヲwヲw


「だからやめろっつってんだろがこのヤロー!」
「ふっふっふ、ちなみにこの話を聞いた人は三日以内に夢の中にメリーさんが現れメリージェーンなのだよ」
「くっそこの外道! 人が嫌がることをしてそんなに楽しいか!」
「何そんな当たり前のことを?」
「キー!」
 怖い話をすると定番の反応をしてくれる我が妹は貴重な存在である。どれくらいかと言うと石油ぐらいである。必要な時にこそ、その価値が光る。プライスレス。
 やっぱり暑い日には怪談というのも定番で、ぞわぞわ悪寒が駆け抜けているのであろう妹は、まだわたしが聞かせた話を引きずっているようだ。耳を塞いでごろごろ転がっている。
「ちなみにこの話を聞いた栃木在住のT君は―――」
「みぎゃぁあああ」
 ああ、いい。実にいい。
「くっ、満足げな顔をしやがってー! しかもポーズまでつけてやがる!?」
「女の子がそんな言葉遣いしたら駄目じゃないか、ぬっはっは」
「クキー! ムカつくー! くねくねすんなー!」
「ごめんねぇ、一日三回は怖い話をしないと精神上落ち着かなくてぇ」
「矛先を妹に向けんな!」
だが断る
「偉そうにすんなー!」
「そうそう、次のお話は『くねくね』って言ってね」
「やーめーれー!」
 オチない。